手根管症候群：PCやスマホを使って手が痛くなったら

手根管症候群とは？

手根管症候群は、近年増加している手の痛みやしびれの原因の一つです。

特に、パソコンやスマートフォンをよく使う人々によく見られます。

手根管症候群は、手のひらにある「手根管」という部分に問題が生じることで起こる病気です。

手根管は、手のひらの中を通る重要な通路で、神経や腱（筋肉を骨につなぐ部分）が通っています。

この通路が狭くなるか、圧迫されると、手のひらや指にしびれや痛みが現れるのです。

手根管症候群の症状

手根管症候群の主な症状は次の通りです。

1. 手のひら側（親指側）がしびれるか痛むこと。
2. 突然手が力が入らなくなることがある。
3. 手のひらや指の感覚が鈍くなる。
4. 夜に症状が悪化することがある。

これらの症状は、日常生活での手の使い方によって悪化することがあります。

例えば、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用、重い物を持つなどの活動によって症状が増すことがあります。

手根管症候群の原因

手根管症候群の原因はいくつかありますが、主なものは以下です。

1. 長時間のパソコン作業やスマホの使用：手の動きが一本化され、手根管に負担がかかることで症状が生じることがあります。
2. 手首や手のひらの怪我や炎症：手にけがをしたり、炎症を起こしたりすると、手根管への圧迫が増します。
3. 体の姿勢の悪化：体の姿勢が悪くなると、手根管に負担がかかることがあります。
4. 妊娠や更年期：ホルモンの変化によって手のひらの組織が腫れやすくなり、手根管が圧迫されやすくなることがあります。

予防と対処法

手根管症候群を予防し、軽減するためには次のことが役立ちます。

1. 頻繁な休憩：パソコンやスマホを使うときは、定期的に手と目を休めるようにしましょう。長時間同じ姿勢で作業するのは避けるように心掛けましょう。
2. 手の体操：手首や指のストレッチを行うことで、手の血流が改善されます。手のひらを開いたり、握ったりする体操を短時間行うことで手をほぐしましょう。
3. 姿勢の改善：正しい姿勢を保つことで、手への負担を軽減できます。パソコンやスマホを使う際は、画面やキーボードの高さを調整して、手首が自然な位置になるようにしましょう。
4. 手を温める：手を冷やさないようにして、血流を良くしましょう。寒い時期や冷房の効いた部屋では手袋を着用するなどの工夫をしましょう。

鍼灸治療

手根管症候群に対して、鍼灸治療も効果的な代替療法として注目されています。

鍼灸は、東洋医学の一部で、手の痛みや炎症に効果があるとされています。

施術を行うことによって、手のひらや指の血流が改善され、症状が和らぐことが期待されます。

まとめ

手根管症候群は、近年増加している手の痛みやしびれの原因の一つです。

特にパソコンやスマートフォンの使用が増えた現代社会では多くの人がこの症状に悩まされています。

手根管症候群は手のひらにある「手根管」と呼ばれる部分に圧迫がかかることで起こります。

手根管は手のひらの中を通っている

「中手神経」と「指屈筋腱」

が通る重要な通路で、この通路が狭くなるか、圧迫がかかることで手のひらや指にしびれや痛みが生じます。

主な症状は手のひら側（親指側）のしびれや痛みであり、突然手の力が入らなくなることや手の感覚の鈍化も見られます。

症状は特に夜間に悪化することがよくあります。

手根管症候群の原因は

• 長時間のパソコン作業
• スマートフォンの使用
• 手首や手のひらの怪我や炎症
• 姿勢の悪化
• ホルモンバランスの変化

などが挙げられます。

予防としては

• 適度な休憩を取ること
• 手の体操
• 姿勢の改善
• 手を温めること

などが重要です。

また、手根管症候群に対しては鍼灸治療も効果的な代替療法として注目されています。

鍼灸によって、手のひらや指の血流が改善され、症状が和らぎます。