耳管開放症は、多くの人が経験する耳の不快な症状であり、日常生活に支障をきたすことがあります。
鍼灸は、この耳管開放症に対する効果的な治療法として注目されています。
本記事では、耳管開放症の概要と鍼灸の有効性について詳しく解説します。
耳管開放症の概要
耳管開放症とは、耳管が常に開いた状態になることにより、自分の声や呼吸音が耳の中で響く現象です。
この症状は「自己声響症」とも呼ばれ、話すたびに自分の声がこだまのように耳に響くため、非常に不快です。
耳管は通常、飲み込む、あくびをするなどの動作によって一時的に開閉する構造ですが、耳管開放症では常に開いた状態となります。
耳管開放症の原因としては、体重減少、妊娠、ストレス、ホルモンの変動、慢性鼻炎、耳の炎症などが挙げられます。
これらの要因によって耳管の周囲の筋肉や軟骨が影響を受け、耳管が正常に閉じることができなくなるのです。
鍼灸の有効性
鍼灸は、東洋医学に基づく治療法であり、身体の特定のポイント(経穴)に鍼を刺したり、熱を加えたりすることで、身体の自然治癒力を高める方法です。
耳管開放症に対しても、鍼灸は有効な治療法とされています。
鍼灸の効果は、以下のメカニズムに基づいています。
- 血流の改善: 鍼灸によって血流が改善され、耳管周囲の組織の血行が良くなります。これにより、耳管の機能が正常に戻ることが期待されます。
- 筋肉の緊張緩和: 鍼灸は筋肉の緊張を緩和する効果があり、耳管周囲の筋肉がリラックスすることで、耳管の開閉が正常化されることがあります。
- 自律神経の調整: 鍼灸は自律神経のバランスを整える効果もあります。自律神経が正常に機能することで、耳管の開閉を司る神経伝達が改善される可能性があります。
鍼灸治療の具体例
実際の鍼灸治療では、耳周辺や頭部、首、肩などの経穴に鍼を刺して治療を行います。
治療回数や期間は症状の程度や患者の体質によって異なりますが、多くの場合、数回の治療で症状の改善が見られます。
また、当院は個々の患者に応じた治療計画を立てるため、治療前に問診を行い、患者の生活習慣や体調を総合的に評価します。
これにより、より効果的な治療が提供されます。
実際の症例
ある50代の女性は、耳管開放症による自己声響症で長年悩んでいました。
仕事中や会話中に自分の声が響くため、集中力を欠き、日常生活にも大きな支障をきたしていました。
この患者は鍼灸治療を開始し、初回の治療から数日後に症状の改善を実感しました。
数回の治療を重ねるうちに、耳管開放症の症状はほとんど消失し、日常生活に支障を感じることがなくなりました。
結論
耳管開放症は多くの人にとって不快で困難な症状ですが、鍼灸治療はその症状を効果的に緩和する手段の一つです。
鍼灸の治療は、耳管周囲の血流改善や筋肉の緊張緩和、自律神経の調整を通じて、耳管の正常な機能を取り戻すことを目指します。
耳管開放症で悩んでいる方は、鍼灸治療を検討してみる価値があるでしょう。
来院~施術の流れ
予約いただく際には、以下の流れに従っていただきます。
(ネットですでに問診票記入済みの場合)
- ご来院
- 問診
- 検査、テスト、切診(触診)
- 状態、施術の説明、確認
- 施術
- 施術後の状態の確認
- お会計・次回予約
初診の場合は、お時間を80分程度みておいてください。
2回目以降は60分程度で終わります。
施術前にはお着替えが必要ですが、こちらでご用意しております。
施術は仰向けからスタートし、足、腕、お腹、胸などに鍼とお灸をします。
次にうつ伏せになり首、背中、腰、足、などに鍼とお灸をします。
施術後は、再度仰向けになっていただき、脈や顔色などを再確認して施術終了です。
施術前と施術後の状態の変化をお聞きしたのち、お会計をさせていただきます。
予定が決められる方には次回のご予約をお取りします。
初めての方は初診料がかかります。
ですが1年未満の場合は期間が空いても頂くことはありません。
ご予約は、メール、予約フォーム、LINEによる24時間の受付が可能です。
施術者が専属で施術を行うため、急な施術には無理が生じるおそれがありますので、完全予約制となっています。
事前のご予約をお願い致します。
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