
耳の詰まり感の原因
突然襲ってくる激しいめまい、耳の中で響く不快な耳鳴り、そして聞こえにくくなる難聴……。
「これって、私だけ?」そう感じて、孤独な闘いをしている方もいらっしゃるかもしれません。
実は、私たちの身近な、テレビや舞台で活躍するあの芸能人の中にも、メニエール病に悩まされている方が少なくありません。
有名人が自身の病気を公表することで、「私も同じ症状だ」「一人じゃないんだ」と勇気づけられる方も多いと聞きます。
このメニエール病は、その症状から日常生活に大きな支障をきたし、不安を募らせてしまいがちです。
病院に行っても「原因不明」と言われたり、薬での対処療法に限界を感じていたりする方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、メニエール病 芸能人の事例を交えながら、その症状と原因を分かりやすく解説し、鍼灸がどのようにあなたのめまい、耳鳴り、難聴の改善に貢献できるのかを、鍼灸師の視点から深く掘り下げてお伝えします。
メニエール病とは?めまい、耳鳴り、難聴の3大症状
メニエール病は、突然発作的に起こる激しいめまい(回転性めまい)、片耳、あるいは両耳に生じる耳鳴り、そして聞こえが悪くなる難聴の3つの症状が同時に、または周期的に現れる病気です。
これらの症状は非常に不快で、日常生活に大きな影響を及ぼします。
西洋医学から見たメニエール病の原因
西洋医学では、メニエール病は主に内耳の「内リンパ水腫」が原因であると考えられています。
内耳には、音を感じる蝸牛(かぎゅう)と、体のバランスを保つ三半規管(さんはんきかん)があり、その中を満たすリンパ液(内リンパ液)が過剰に溜まってしまう状態を「内リンパ水腫」と呼びます。
この水腫によって、内耳の機能が正常に働かなくなり、めまいや耳鳴り、難聴といった症状が引き起こされるのです。
なぜ内リンパ液が過剰に溜まるのかは、まだ完全には解明されていませんが、以下の要因が関与しているとされています。
- ストレス: 精神的・肉体的なストレスは、自律神経のバランスを乱し、内耳の血流やリンパ液の代謝に影響を与えると考えられています。
- 疲労: 慢性的な疲労も、身体の心身のバランスを崩し、メニエール病の発症や悪化に繋がることがあります。
- 睡眠不足: 不規則な生活や睡眠不足も、自律神経の乱れを引き起こす要因となります。
- 気圧の変化: 気圧の変化が症状を引き起こす人もいます。
- 遺伝的要因: まれに家族内で発症が見られるケースもあります。
特に、ストレスと自律神経の乱れがメニエール病に深く関わっていることは、多くの研究で指摘されています。
東洋医学から見たメニエール病の原因
東洋医学では、メニエール病の症状を「水(すい)」の代謝異常と、「気(き)」「血(けつ)」の巡りの滞りが原因と捉えます。
特に「水」の代謝は「脾(ひ)」や「腎(じん)」、「三焦(さんしょう)」といった臓腑の働きが関与すると考えられています。
- 「水湿(すいしつ)」の停滞: 身体の余分な水分や老廃物が排出されずに溜まる状態を指します。これが内耳に溜まると、めまいや耳鳴り、難聴といった症状を引き起こすとされます。
- 「気」の滞り(気滞): ストレスや感情の抑圧によって「気」の流れが滞ると、気の巡りに乗って運ばれるべき「水」の代謝も悪くなります。イライラ、不安、頭重感などを伴うことが多いです。
「腎」の虚弱: 東洋医学でいう「腎」は、生命エネルギーや水分代謝、聴覚を司る重要な臓腑です。加齢や過労により「腎」の機能が低下すると、耳の症状が出やすくなると考えられます。
「脾」の虚弱: 「脾」は消化吸収と水分の運搬を担う臓腑です。脾の働きが弱まると、身体に余分な水分が溜まりやすくなり、めまいなどの原因となると考えられます。
このように、東洋医学ではメニエール病を、内耳だけの問題ではなく、身体全体の心身のバランスが崩れた結果として捉え、特にストレスによる「気」の滞りや「水」の代謝異常が深く関与すると考えます。
メニエール病を公表した芸能人たちのこと
テレビやニュースなどで、メニエール病であることを公表している芸能人の方々の話を聞かれたことがあるでしょうか。
例えば、歌手の氷室京介さんは、ライブ活動中にメニエール病が悪化し、休止を発表されました。また、俳優の今井翼さんもメニエール病を公表しており、闘病と向き合いながら活動されていることが報じられています。
彼らのように、多忙なスケジュールやプレッシャーに晒される芸能人の方々がメニエール病を患うケースは少なくありません。
これは、ストレスがこの病気の発症や悪化に深く関わっていることを示唆していると言えるでしょう。
芸能人の方々が公表してくれることで、同じ病に苦しむ多くの方が「一人じゃないんだ」「こんな症状でも頑張れるんだ」と勇気づけられ、病気への理解も深まります。
しかし、彼らが公表に至るまで、そして現在も、人知れず辛い症状と向き合い続けていることを忘れてはなりません。
一般的な対処法と鍼灸治療の根本治療への違い
メニエール病で耳鼻咽喉科を受診すると、内リンパ水腫を軽減するための利尿剤、めまいを抑える薬、吐き気止めなどが処方されることが一般的です。
また、生活習慣の改善(ストレス軽減、十分な睡眠、カフェイン・アルコール制限など)も指導されます。
これらの治療は、発作時の症状を和らげ、日常生活への影響を最小限に抑える上では非常に有効です。
しかし、薬による治療はあくまで「対症療法」であり、メニエール病の根本原因であるストレスや自律神経の乱れ、内耳のリンパ液の代謝異常そのものに直接アプローチしているとは限りません。
そのため、薬を飲み続けていても、症状が繰り返したり、いつまで薬を飲み続ければ良いのか不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
鍼灸治療は、西洋医学とは異なる視点から身体全体を捉え、メニエール病の根本原因に深くアプローチできる点が大きな違いです。
身体が本来持っている「自然治癒力」を引き出し、症状が出にくい体質へと改善していくことを目指します。
メニエール病に対する鍼灸治療のアプローチと効果
一樹鍼灸院では、メニエール病のめまい、耳鳴り、難聴でお悩みの方に対し、お一人おひとりの身体の状態に合わせたオーダーメイドの治療を行います。
- 丁寧なカウンセリングと全身の状態把握: まずは、あなたのメニエール病の症状の出方(めまいの性質、耳鳴りの種類、難聴の程度など)に加え、ストレスの状況、睡眠、食事、消化器の調子など、全身の状態を詳しくお伺いします。
お腹の触診など、東洋医学ならではの診断法で、あなたの「気」「血」「水」のバランスや、どの臓腑に不調があるのかを総合的に判断し、メニエール病の根本原因を探ります。 - 内耳の血流改善とリンパ液代謝の促進: 耳周りや首、肩の凝り固まった筋肉を緩め、頭部から内耳への血流を促進するツボ(例:翳風、聴宮など)に鍼やお灸で優しくアプローチします。
これにより、内耳の環境が整い、内リンパ液の代謝が促進され、めまいや耳鳴り、難聴といった症状の改善が期待できます。
全身の自律神経バランス調整とストレス軽減: メニエール病と深く関わるストレスや自律神経の乱れに対し、全身の自律神経を整えるツボ(例:内関、足三里、太衝など)にアプローチします。
鍼灸治療は、副交感神経を優位にする作用があるため、施術中は深いリラックス効果が得られます。
これにより、ストレスが軽減され、乱れた自律神経のバランスが整い、内耳の機能回復を促します。
「水」の代謝改善と「腎」「脾」の強化: 東洋医学的な診断に基づき、身体の余分な水分排出を促すツボ(例:陰陵泉、水分など)や、「腎」「脾」といった臓腑の機能を高めるツボにアプローチします。
これにより、身体の内側から水分の代謝が改善され、内リンパ水腫の解消をサポートし、メニエール病の再発予防へと導きます。
これらの鍼灸アプローチにより、多くの方が「めまいの頻度が減った」「耳鳴りが気にならなくなった」「難聴が改善し、聞こえやすくなった」「ストレスを感じにくくなった」といった効果を実感されています。
実際の症例・体験談
【50代女性 Yさんの場合】
Yさんは、数年前からメニエール病と診断され、突然の激しい回転性めまいと耳鳴り、左耳の難聴に悩まされていました。
病院で薬を服用していましたが、発作が不定期に起こり、常に不安を抱えていらっしゃいました。
特に、仕事の忙しさや人間関係のストレスが溜まると症状が悪化するため、「このままでは仕事も続けられない」と、一樹鍼灸院にご相談に来られました。
Yさんの場合、東洋医学的にはストレスによる「肝」の気の滞りと、それによる「水湿」の停滞が顕著に見られました。
週に1回のペースで、全身の気の巡りを整える鍼と、内耳の血流を改善し、水分の代謝を促すツボへのアプローチを中心に治療を行いました。
3回目の治療後、Yさんから「あれほど不安だっためまいが、ほとんど起こらなくなりました。
耳鳴りも前ほど気にならず、仕事中の集中力も上がったように感じます」と、明るい声でご報告がありました。
その後も数回治療を重ねた結果、メニエール病の発作はほとんど起こらず、難聴も以前より改善し、聞こえがクリアになったそうです。
Yさんは「鍼灸で身体全体を整えることで、心まで軽くなることを実感しました。本当に感謝しています」と笑顔で話してくださいました。
よくある質問
Q1. メニエール病の鍼灸治療は、痛いですか?
A1. 一樹鍼灸院では、髪の毛よりも細い、非常に繊細な使い捨ての鍼を使用しています。ほとんど痛みを感じない方が多く、「チクッとする程度」や「何も感じなかった」という感想をよくいただきます。鍼が苦手な方には、別の刺激方法もご提案できますので、ご安心ください。
Q2. 鍼灸で本当にメニエール病の症状が改善するのですか?
A2. はい、多くの方が改善を実感されています。鍼灸は、ストレスや自律神経の乱れ、身体の「水」の代謝異常といったメニエール病の根本原因にアプローチし、内耳の環境を整え、身体が本来持つ自然治癒力を高めます。症状の程度や期間には個人差がありますが、発作の頻度や強さが軽減される方が多いです。
Q3. どのくらいの頻度で通えばいいですか?
A3. 症状の程度や経過、また患者様のご都合によって異なりますが、症状が強い時期は週に1回、症状が落ち着いてきたら2週に1回、月に1回と、徐々に間隔を空けていくのが一般的です。最適な治療計画をご提案させていただきますのでご安心ください。
Q4. 病院での治療と併用しても大丈夫ですか?
A4. はい、問題ありません。鍼灸治療は、西洋医学的な治療や薬との併用が可能です。現在、病院で治療を受けている方や薬を服用されている方も、安心して併用いただけます。その際は、念のためかかりつけのお医者様にご相談いただくことをお勧めします。
Q5. メニエール病の再発を防ぐために、日常生活で気を付けることはありますか?
A5. はい、いくつかあります。最も重要なのはストレス管理と十分な休息です。規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動、そしてカフェインやアルコールの過剰摂取を控えることも大切です。また、気圧の変化に敏感な方は、天候の変化に注意することも有効です。当院では、患者様の状態に合わせて、具体的な生活指導も積極的に行っています。
まとめ
突然襲い来るめまい、耳鳴り、難聴。メニエール病は、あなたの日常生活に大きな影を落とし、芸能人の方々も悩まされているように、多くの人が抱える辛い症状です。
しかし、「原因不明」と諦める必要はありません。
メニエール病の多くは、ストレスや自律神経の乱れ、身体の「水」の代謝異常など、心身のバランスが崩れているサインとして現れます。
一樹鍼灸院の鍼灸治療は、東洋医学の深い知恵と確かな技術で、その根本的な原因にアプローチし、あなたの身体が持つ本来の治癒力を最大限に引き出すことができます。
もしあなたが、メニエール病の症状に悩まされ、どこへ相談すれば良いか迷っているなら、ぜひ一度、一樹鍼灸院にご相談ください。
私たちは、あなたの辛い症状に真摯に向き合い、安心と信頼のもと、心身のバランスを取り戻し、快適で穏やかな毎日を送れるよう全力でサポートいたします。
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予約いただく際には、以下の流れに従っていただきます。
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2回目以降は60分程度で終わります。
施術前にはお着替えが必要ですが、こちらでご用意しております。
施術は仰向けからスタートし、足、腕、お腹、胸などに鍼とお灸をします。
次にうつ伏せになっていただき、首、背中、腰、足、などに鍼とお灸をします。
施術後は、再度仰向けになっていただき、脈や顔色などを再確認して施術終了です。
施術前と施術後の状態の変化をお聞きしたのち、お会計をさせていただきます。
予定が決められる方には次回のご予約をお取りします。
初めての方は初診料がかかります。
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