滑車神経麻痺は、眼球を内側と下に向ける上斜筋を動かす滑車神経が麻痺することで起こる病気です。
主な症状は、眼球が内側と下を向きに動かなくなることによる複視です。
原因
滑車神経麻痺は、頭部外傷や脳腫瘍などの原因で起こることがあります。
鍼灸治療は、滑車神経麻痺の症状の改善に効果的であると考えられています。
原因の内訳
滑車神経麻痺の原因は、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
- 外傷性
交通事故や転倒などの外傷によって、滑車神経が損傷することで起こります。
- 非外傷性
脳腫瘍や脳梗塞などの脳の病気によって、滑車神経が圧迫されることで起こります。
症状
滑車神経麻痺の主な症状は、眼球が内側と下を向きに動かなくなることによる複視です。
また、眼球が内側と下を向きに動かなくなったために、階段を下りるのが困難になったり、下を向いて物を見ると頭痛がしたりすることもあります。
滑車神経麻痺が悪化した場合
滑車神経麻痺がひどくなると、複視がひどくなったり、眼球が内側と下を向きに動かなくなる範囲が広くなったりします。
また、眼球の運動が制限されるため、眼精疲労や肩こりを引き起こすこともあります。
対策
滑車神経麻痺の治療法は、原因によって異なります。
外傷性の場合は、外傷の治療を優先します。
非外傷性の場合は、病気の原因を治療することが重要です。
また、複視の改善のために、眼鏡やプリズムレンズを用いた治療が行われることもあります。
鍼灸治療での改善
鍼灸治療は、滑車神経麻痺の症状の改善に効果的であると考えられています。
主に、以下の2つの作用が期待できます。
- 血行促進作用
鍼灸治療によって、目の周りの血行が促進されます。
これにより、滑車神経の働きが改善され、複視の症状が軽減すると考えられています。
- 自律神経調整作用
鍼灸治療によって、自律神経のバランスが整います。
自律神経が乱れると、目の疲れやストレスが蓄積され、複視を悪化させると考えられています。
治療症例
60代の男性Aさんは、交通事故による頭部外傷で滑車神経麻痺を発症しました。
複視がひどく、日常生活に支障をきたしていました。
Aさんは、鍼灸治療によって、複視が徐々に改善していきました。
10回の治療を終えた時点で、複視がほぼ消失し、日常生活に支障をきたすことはなくなりました。
まとめ
滑車神経麻痺は、鍼灸治療によって症状の改善が期待できる病気です。
複視や眼精疲労などの症状に悩んでいる方は、鍼灸治療を検討してみてはいかがでしょうか。
来院~施術の流れ
予約いただく際には、以下の流れに従っていただきます。
(ネットですでに問診票記入済みの場合)
- ご来院
- 問診
- 検査、テスト、切診(触診)
- 状態、施術の説明、確認
- 施術
- 施術後の状態の確認
- お会計・次回予約
初診の場合は、お時間を80分程度みておいてください。
2回目以降は60分程度で終わります。
施術前にはお着替えが必要ですが、こちらでご用意しております。
施術は仰向けからスタートし、足、腕、お腹、胸などに鍼とお灸をします。
次にうつ伏せになっていただき、首、背中、腰、足、などに鍼とお灸をします。
施術後は、再度仰向けになっていただき、脈や顔色などを再確認して施術終了です。
施術前と施術後の状態の変化をお聞きしたのち、お会計をさせていただきます。
予定が決められる方には次回のご予約をお取りします。
初めての方は初診料がかかります。
ですが1年未満の場合は期間が空いても頂くことはありません。
ご予約は、メール、予約フォーム、LINEによる24時間の受付が可能です。
施術者が専属で施術を行うため、急な施術には無理が生じるおそれがありますので、完全予約制となっています。
事前のご予約をお願い致します。