東洋医学における実証と虚証とは、病気の状態を示す用語です。実証は、病気の原因が外部にあり、体内に侵入した邪気によって引き起こされた状態を指します。虚証は、体内の栄養やエネルギーが不足したことで、体力が低下した状態を指します。
実証
特徴は、以下のとおりです。
- 体力があり、疲れにくい
- 発熱や発赤などの炎症症状が現れやすい
- 症状が急激に現れる
- 治療に体が反応しやすい
実証の原因は、以下のとおりです。
- 外部から侵入した邪気(風邪、熱、湿気、寒気など)
- 過労やストレスなどによる心身の疲労
- 不規則な生活習慣
実証の症状は、以下のとおりです。
- 発熱
- 発赤
- 腫れ
- 痛み
- 咳
- 鼻水(黄色)
- 痰(黄色)
- 下痢
- 嘔吐
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
虚証
特徴は、以下のとおりです。
- 体力が低下し、疲れやすい
- 冷えやむくみなどの症状が現れやすい
- 症状が慢性的に続く
- 治療に応答しにくい
虚証の原因は、以下のとおりです。
- 体質的な弱さ
- 病気やケガによる体力の消耗
- 栄養不足
- ストレス
虚証の症状は、以下のとおりです。
- 疲れやすさ
- 食欲不振
- 便秘
- 下痢
- 冷え
- むくみ
- 貧血
- めまい
- 立ちくらみ
- 動悸
- 息切れ
- 不眠
- イライラ
実証と虚証の違い
実証と虚証の違いは、以下の表の通りです。
実証 | 虚証 | |
---|---|---|
体力 | あり | 低下 |
症状 | 急激 | 慢性 |
原因 | 外部からの邪気 | 体内の不足 |
治療 | 排除 | 補充 |
見立て
東洋医学においては、実証と虚証は、病気の見立てを行う上で重要な概念です。これらをしっかり判別することで、病気の原因や性質を把握し、適切な治療方針を立てることができます。
実証と虚証を見立てるには、問診、脈診、腹診、舌診などの診察を行うことで行われます。
問診では、患者の症状や生活習慣、体質などを詳しく聞き取ります。
脈診では、脈の強弱や速さ、リズムなどを観察します。腹診では、腹部の膨満感や圧痛などの状態を触診します。
当院では主に脈診と腹診を行っています。
来院~施術の流れ
予約いただく際には、以下の流れに従っていただきます。
(ネットですでに問診票記入済みの場合)
- ご来院
- 問診
- 検査、テスト、切診(触診)
- 状態、施術の説明、確認
- 施術
- 施術後の状態の確認
- お会計・次回予約
初診の場合は、お時間を80分程度みておいてください。
2回目以降は60分程度で終わります。
施術前にはお着替えが必要ですが、こちらでご用意しております。
施術は仰向けからスタートし、足、腕、お腹、胸などに鍼とお灸をします。
次にうつ伏せになり首、背中、腰、足、などに鍼とお灸をします。
施術後は、再度仰向けになっていただき、脈や顔色などを再確認して施術終了です。
施術前と施術後の状態の変化をお聞きしたのち、お会計をさせていただきます。
予定が決められる方には次回のご予約をお取りします。
初めての方は初診料がかかります。
ですが1年未満の場合は期間が空いても頂くことはありません。
ご予約は、メール、予約フォーム、LINEによる24時間の受付が可能です。
施術者が専属で施術を行うため、急な施術には無理が生じるおそれがありますので、完全予約制となっています。
事前のご予約をお願い致します。