【胸郭出口症候群と鍼灸治療】

胸郭出口症候群 首 こり 痛み

胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome、TOS)とは

胸郭出口(首から肩にかけての狭い空間)で鎖骨下動静脈や腕神経叢などが圧迫されることによって引き起こされる症候群です。

この状態により、腕や手、肩に痛み、しびれ、腫れ、筋力の低下などの症状が現れることがあります。

【首こりについての記事はこちら】

【原因】

胸郭出口症候群の主な原因は、胸郭出口に関連する筋肉の緊張や骨の変形です。

  • 前斜角筋(Pectoralis Minor)
  • 中斜角筋(Middle Scalene)
  • 後斜角筋(Posterior Scalene)
  • 胸鎖乳突筋(Sternocleidomastoid)

などの筋肉の緊張が圧迫を引き起こす可能性があります。

【症状】

胸郭出口症候群の主な症状は、

  • 肩こりや肩の痛み
  • 腕や手のしびれや痛み
  • 手指のしびれ
  • 腫れや冷え症
  • 筋力の低下
  • 動悸やめまい

などが挙げられます。

これらの症状は圧迫によって引き起こされるものであり、個人によって程度や出現する症状は異なります。

【セルフケア】

胸郭出口症候群のセルフケアとして、姿勢の改善や適切な運動が重要です。

胸郭出口の圧迫を減らすために、重い荷物を避けたり、適度な運動やストレッチを行うことが助けとなります。

【治療方法】

胸郭出口症候群の治療方法は、

  • 物理療法
  • 薬物療法
  • リラクゼーション療法
  • 手術

などがあります。

物理療法では、姿勢改善や筋肉のバランスを整えるエクササイズが行われます。

薬物療法では、痛みや炎症を抑える薬が処方されることもあります。

リラクゼーション療法はストレス軽減に役立ちます。

重度の場合は手術が選択されることもあります。

【鍼灸治療で行えること】

鍼灸治療は、胸郭出口症候群に対して

  • 神経・筋肉の緩和
  • 血行促進
  • 自律神経の調整
  • 筋力の改善

などの効果が期待されます。

鍼灸による刺激によって、圧迫されている組織の緊張を和らげ、血流を改善し、症状の軽減を図ることができます。

【まとめ】

胸郭出口症候群は、胸郭出口で血管や神経が圧迫されることによって引き起こされる症候群です。

セルフケアや物理療法などで軽減できる場合もありますが、重篤な場合は適切な治療が必要です。

鍼灸治療も有効な治療法の一つとして、症状の改善に役立つことが期待されます。

来院~施術の流れ

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予約いただく際には、以下の流れに従っていただきます。
(ネットですでに問診票記入済みの場合)

  1. ご来院
  2. 問診
  3. 検査、テスト、切診(触診)
  4. 状態、施術の説明、確認
  5. 施術
  6. 施術後の状態の確認
  7. お会計・次回予約

初診の場合は、お時間を80分程度みておいてください。

2回目以降は60分程度で終わります。

施術前にはお着替えが必要ですが、こちらでご用意しております。

施術は仰向けからスタートし、足、腕、お腹、胸などに鍼とお灸をします。

次にうつ伏せになっていただき、首、背中、腰、足、などに鍼とお灸をします。

施術後は、再度仰向けになっていただき、脈や顔色などを再確認して施術終了です。

施術前と施術後の状態の変化をお聞きしたのち、お会計をさせていただきます。

予定が決められる方には次回のご予約をお取りします。

初めての方は初診料がかかります。

ですが1年未満の場合は期間が空いても頂くことはありません。

ご予約は、メール、予約フォーム、LINEによる24時間の受付が可能です。

施術者が専属で施術を行うため、急な施術には無理が生じるおそれがありますので、完全予約制となっています。

事前のご予約をお願い致します。

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