テニスをしていて肘の外側が痛みだしどんどんプレーに支障が出て結局運動することをやめてしまった経験はありませんか?
今回はテニス肘について、鍼灸がなぜテニス肘に効果があるのかについてお話ししていきます。
テニス肘は、肘の外側に痛みを生じる疾患です。
テニスをする人に多くみられるためテニス肘と呼ばれていますが、テニス以外のスポーツや、職業活動、家事など、繰り返し同じ動作を行うことで発症することがあります。
年代別の割合は、30〜50代が最も多く、男性に多い傾向にあります。
テニス肘の原因
痛みの原因というのは、肘の外側にある筋肉を支えている腱が炎症を起こすことです。
炎症は過度な使用や、正しいフォームで運動をしていないことが原因で起こります。
テニス肘になりやすい人は、以下のような人です。
- テニスやゴルフなどのスポーツをする人
- 職業柄、腕をよく使う人
- 家事をすることが多い人
- 筋肉が弱い人
- 肥満の人
テニス肘の症状
症状は、以下の通りです。
- 肘の外側に痛み
- 炎症
- 腫れ
- こわばり
- 手首や指を動かすと痛む
- 物を持ち上げたり握ったりするのに困難
テニス肘の治療法
治療法は、以下の通りです。
- 安静
- 氷
- 圧迫
- 挙上(RICE処置)
- 痛み止めや抗炎症薬の服用
- 手術
安静は、テニス肘の最も基本的な治療法です。
痛みを感じる動作を避け、腕を休めるようにしましょう。
氷は、炎症を抑えるのに効果的です。
氷をタオルに包んで、患部に15分間当てます。1時間おきに繰り返します。
圧迫は、腫れを抑えるのに効果的です。弾性包帯やサポーターで患部を圧迫します。
挙上は、患部を心臓より上に上げることで、腫れや痛みを軽減します。
痛み止めや抗炎症薬は、痛みや炎症を軽減するのに効果的です。
症状が改善しない場合は、手術が必要になることがあります。手術では、炎症を起こした腱を切除したり、修復したりします。
テニス肘の予防法
予防法は、以下の通りです。
- 腕を休める
- 正しいフォームで運動する
- 筋肉を鍛える
- 体を冷やす
腕を休めることは、テニス肘の最も重要な予防法です。
痛みを感じる動作は避け、腕を休めるようにしましょう。
正しいフォームで運動することも、テニス肘の予防に大切です。
間違ったフォームで運動すると筋肉や腱に負担がかかり、テニス肘を発症しやすくなります。
筋肉を鍛えることも、テニス肘の予防に効果的です。
筋肉が強いと、筋肉や腱への負担が軽減されます。
体を冷やすことも、テニス肘の予防に効果的です。
運動後や炎症を感じるときは、体を冷やすようにしましょう。
鍼灸でのアプローチの仕方
テニス肘に対しての鍼灸治療の場合、東洋医学的に治療するよりは筋肉の緊張をしっかりととってあげることをメインにしたほうが効果としては早く感じられます。
症状に関係する筋肉は、以下の通りです。
長橈側手根伸筋
短橈側手根伸筋
総指伸筋
これらの筋肉は、手首を伸ばしたり、指を伸ばしたりする役割をしています。
テニス肘を発症すると、これらの筋肉を動かすときに痛みを感じることがあります。
ですので、これらの筋肉が集まっている前腕(肘から手首まで)を重点的に施術します。
まとめ
これで、ある程度の痛みや違和感は改善してきますが大体は症状が起きてからすぐご来院される方は少ないです。
よくあるパターンですとある程度痛みが長引いてからのご来院になるので上腕(二の腕)や肩の張りもある場合が多いです。
当院では痛みがある部分だけでなく全身をしっかり確認させていただいた上で治療を行なっていきます。
他にも違和感や痛みがある場合は遠慮せずお伝えいただければと思います。
[上腕骨外側上顆炎に対する鍼治療の効果:【外部リンク】全日本鍼灸学会雑誌]
来院~施術の流れ
問診
来院されたら、まずはゆっくりとお話を聞かせていただきます。
初診では、お時間を80分程度みておいてください。
(2回目以降は60分程度で終わります)
お着替え
お着替えはこちらでご用意しておりますが、気になる方はご持参いただいても大丈夫です。
施術
施術は仰向けからスタートし、足、腕、お腹、胸などに鍼をお灸をします。
(場合によっては顔も)
その後、うつ伏せになっていただき、首、背中、腰、足、などに鍼とお灸をします。
施術後は、再度仰向けになっていただき、脈や顔色などを再確認して施術終了です。
お会計・次回予約
施術前と施術後の状態の変化をお聞きしたのち、お会計をさせていただきます。
予定が決められる方には次回のご予約をお取りします。
(あとからご予約いただくこともできます)